「他人の時間」
久しぶりに東京都現代美術館へ。
山口小夜子展と「他人の時間」展を見る。
山口小夜子のあの目は、なんなのだろう。
私は、カメラを向けられてもあんな顔はできない。
あの表情は、心の底にある信念に裏打ちされているのだろう。
「他人の時間」で一番興味深かったのは、
チクタクとなる時計が真っ白な壁の部屋にぐるりと並べられていた
ところ。
時計の秒針の速さは、それぞれの出来事が環太平洋地域で
起こる頻度によって決まっている。
冠動脈疾患による死、森林破壊、ゴミの排出、肺がんによる死、自殺、女性器切除、
メタンガスの排出…etc.
部屋の入口でバーコードを受け取り、見終わったらそのバーコードを読み取って、
それぞれの時計の速度と、自分がその部屋に費やした時間が表示されるという仕組み。